院長ブログBLOG
2018.09.10
インプラントの寿命
現在のインプラントはネジのような形をしていますが、
昔のインプラントは板状でした。
この患者様の右下の奥歯(レントゲンでは左下)に入っているのは
30年以上年前に当院で植え込みをした板状のインプラント(ブレードインプラント)です。
残念ながら揺れてきてしまい、抜去しました。
昔のインプラントは表面がツルツルで、骨とは細胞レベルで結合していません。
つまり骨の中に刺さって引っかかっているだけです。
現在のインプラントは表面がザラザラで、骨と細胞レベルで結合しています。
その分だけ強固に固定されている訳です。
勿論きちんとお手入れが出来ていればですが。
当院では30年を超えるインプラントをまだ現役で使って下さっている
患者様が多くいらっしゃいます。
旧式のインプラントが30年以上もつのであれば、
現在のインプラントのもちはそれ以上と考えることができるでしょう。
※昔のインプラントが入っているレントゲンです。

※インプラントを除去した後の写真です。

インプラントをご希望さる患者様が術前に皆さんがおっしゃることとして
「一生もちますか?」という質問があります。
一生もちます、と答えるドクターもいるかもしれませんが、
私はあえてそう答えません。将来のことは誰も分からないからです。
なるべく長くもたせるためには色々な努力が必要です。
メンテナンスにしっかり通うことはもちろん重要です。
それ以外にも重要な、私はAll-on-4の時に、
できるだけ長いインプラントを使用するようにしています。
長いインプラントであれば骨と接触している部分が多くなりますし、
万が一に骨が吸収してきてもリカバリーがしやすく、
またインプラントの先端を前方の硬い骨に食い込ませて、
仮歯を安全に固定する事ができます。
以前行ったAll-on-6の手術では、インプラントは6本埋入致しましたが、
15ミリを4本、18ミリを2本使用しました。
18ミリを両側の一番後ろに入れるのは、とても大変です。
患者様にも大きく口を開けて頂かなければなりませんし、
ドリルやガイドの使用にはそれなりのテクニックが必要です。
今回はそのために28mmという長いドリルを使用しました。
短いインプラントであれば、私も患者様も楽にオペをできる訳ですが。
10年後、20年後まで責任の持てる治療をしたいと思います。
当院では状況によっても異なりますがインプラントは
10年保障をつけることがありますが、
本当はもっともっともってくれることを信じて手術にはこだわっています。
ぜひ皆様には一生使って頂きたいと思います。